浅川ダム

名称 浅川ダム (あさかわだむ)
型式 重力式コンクリート 
事業者 長野県 
堤高/堤頂長 53m/165m
所在地 長野県長野市浅川一の瀬    <位置情報>DamMaps       
河川 信濃川水系浅川 
着手年/竣工年 1977/
施工者  大林組・守谷商会・川中島建設

2001年2月20日、元長野県知事田中康夫氏が発表した「脱・ダム宣言」とそれ以降の治水対策協議において象徴とも言えるダム。一方的にダムを排除したパフォーマンス的な政策は、高校卒業まで浅川流域で過ごし、何度か洪水被害を目の当たりにしている私にとって納得のいくものではなく、当時大学で地理学を専攻しており、ダムを含めた総合的な治水対策のあり方、またダムの周辺環境整備について論文を作成するなど、私にとって特別な想いがあるダムです。

浅川ダム建設予定地のダム天端となるあたりから下流を眺めるとこんな感じの風景です。手前の道路は真行寺ループ橋(長野オリンピック時に、ボブスレー・リュージュ会場へのアクセスのために整備されました)。さらに奥は長野市街地が見える位置となります。

(2011年4月3日撮影)

ここはダムのすぐ上流部にあたる地域。穴あきダムとして施工されるため、水没地域は少なくなりそうだが、このあたりは貯水池の下に沈む予定。

2009年に訪れた時は、まだ規制はありませんでしたが、2010年4月23日にバリケードが設置され準備工が着手されました。

JVのうち2社が地元建設会社です。ちなみに「脱・ダム宣言」前の前田・フジタ・北野JVの落札率約96%。今回の大林・守谷・川中島JVの落札率は約63%。この結果だけ見れば、田中元知事の功績もゼロではないのかな。